何からする？看護師の転職方法7ステップ｜歴20年ナースの経験談あり

転職を考えている看護師のあなたは、

• 転職って何からしたらいいの？
• 働きながら転職活動って、やることが多くて大変そう

など悩んでいませんか？

今回は看護師が転職するときの方法や手順について、私の経験談を交えてわかりやすくお伝えします。

この記事を読めば、転職をしたいけど何から手を付けていいのかわからないあなたが、ステップを踏んで転職のための行動が起こせるようになります。

転職で成功する秘訣についても解説しているので、転職で失敗したくない看護師さんは必見です。

看護師の転職活動・準備の「ステップ0」は自己分析

「就職活動は自己分析から」とはよく言いますが、転職活動のスタートも自己分析からです。己を知らず、あせって転職活動をすると同じ失敗を繰り返すことになるからです。

職場を辞めたい理由のリストアップ

転職の第一歩は、現在の職場を「辞めたい」と思う理由を明確にすることから始まります。これは自己分析の一環で、自分が何を求めているのか、何が不満なのかを理解するために必要です。

「転職をしたい」と思うのは、今の職場に不満があるからですよね。「何とくなく辞めたい」ではなく、辞めたい理由を明確にして言語化しましょう。

• 長時間の時間外労働なのか
• 何年勤めても基本給が上がらないからなのか
• 毎年教育係をすることに疲れたのか
• 病院以外で働きたいのか

不満の原因がはっきりすれば、解決できる新しい職場を探す際の指針となり、転職が初めての方でもスムーズに転職がすすめられます。

転職でかなえたいこと・希望条件を考える

次に、転職で実現したい目標や希望条件を考えます。勤務地や勤務時間、給与、職場環境などが含まれます。

• 今はパートだけど日勤でも常勤になれる職場を探したい
• 急性期では体力的にきついから慢性期か訪問看護で患者さんとじっくり関わりたい
• キレイな仕事がしたいから美容系がいい

希望条件を明確にすることで、求人を選ぶ際の基準ができ、効率的な転職活動が可能になります。

看護師転職の仕方・具体的な流れ

看護師の転職プロセスは、自己分析から始まり、情報収集・求人の検索・応募や面接・内定、退職までの一連の流れを含みます。それぞれのステップについて詳しく解説します。

看護師の転職先はどうやって探す？ おすすめの探し方

転職サイトに登録して探す

メリット	デメリット
効率的に情報収集ができる  応募先との連絡調整を依頼できる  プロからのアドバイスがもらえる	情報量が多すぎることがある  希望に合わない求人を紹介されることがある  時に担当者とのやり取りが煩わしい

転職サイトは看護師の転職活動において非常に有効なツールです。多くの求人情報が集まっており、条件や地域で絞り込みができます。

とくに働きながら転職活動刷る方はなかなか転職活動に時間が取れないと思うますが、転職サイトは時間の効率化を図れます。

また、専任のコンサルタントからキャリアアドバイスを受けることも可能です。

ハローワークで探す

メリット	デメリット
地元密着の求人を探せる  レスポンスが早い  無理に求人を押し付けられることはない	自分が動かなければ求人は探せない  情報量が少ない  非公開求人はない

ハローワークも看護師の求人情報を多く取り扱っています。地元の求人情報が豊富で、公的な支援も受けられるため、地元での転職を考えている看護師には特におすすめです。

eナースセンターで探す

メリット	デメリット
安心の看護協会運営の職業紹介  自分のペースで情報収集ができる  地元の求人が豊富	求人検索にも事前にユーザー登録が必要  人が介在しないため、自力での検索が必要  大手事業所の求人は少ない

eナースセンターは都道府県看護協会が運営する、看護師専門の転職サポートサービスです。専門性の高いサポートを受けられるため、特定の条件や職場環境を求める看護師に適しています。

友人から紹介してもらう

メリット	デメリット
求人の情報収集の時間短縮ができる  入職後に友人がいる安心感がある  職場の内部事情を確認できる	入職時の条件交渉がしにくい  職場が合わなかったときに安易に退職できない  自分の働きが悪いと友人に迷惑がかかる

友人や知人からの紹介も、新しい職場を見つける一つの方法です。実際の職場の情報を得やすく、職場の雰囲気や実情を知れるのです。

以前入職してきたナースが現職員のママ友だったのですが。

入職後に「こんなに忙しいとは思わなかった。聞いてた話と違う」とぼやいていました。やはり、友人からの紹介だと安易に辞められないようです。

自分で探す

メリット	デメリット
自分のペースで転職活動ができる  本当に自分が気に入った場所だけに応募できる  ダイレクトに自分を売りこめる	情報が不足したり偏ったりすることがある  募集をしていない所に問い合わせ時間の無駄になることも

自分で直接病院やクリニックに問い合わせる方法もあります。積極的なアプローチで、未公開の求人を見つけることも可能です。

看護師転職で成功するために求人情報を見るポイント

給料が地域の相場より低くないか

支払う給与は職員をどれだけ大事に思っているかが現れています。

転職先を選ぶ際には、給与が地域の相場と比較して妥当かどうかを確認することが重要です。

私が以前いた病院ではパートの時給が「地域の底値」でした。入職してみると理事長が「看護師の残業代を減らしたいから早く帰らせろ」という方でした。患者さんが残っているのに……

初めの時給が低いのは、事業所が「人件費を節約したい」という方針が現れているのです。地域の相場よりも低い給与の看護師求人には、いくら家から近くても応募は避けましょう。入職後の扱いも雑であることに間違いありません。

私の様に失敗しないためにも！ 激安案件に応募するのはNGです。

職員の平均在籍年数はどれくらいか　

職場の平均在籍年数は、職場の安定性や雰囲気を示す指標です。長い在籍年数は、職場環境が良いことを示唆しています。自信がある職場は、ホームページや募集要項にに平均在職日数を記載しています。

もし記載がない場合は、求人の問合せや面接時に確認してもいいでしょう。

産休・育休の取得率

とくに女性看護師にとって、産休や育休の取得率は重要なポイントです。産休・育休がしっかり取得できる職場は、職員い長く働いてほしいと考えてる証拠。

いくら産休・育休があることをホームページに記載してあっても、実際に取得する人がいなければ、制度はただのお飾り。実際に制度を利用できる風土があるのかが重要なのです。

地域の評判はどうか

転職先の病院やクリニックの地域での評判も重要な判断材料。地域の評判は、病院のサービスの質や職場の雰囲気を反映しています。

私は結婚後に転居をしているため、複数の地域で転職活動をしました。

経験上、地域住民からの評判と職場環境は比例します。

地域で患者さんからの評判が悪い病院は看護師の給与など条件も悪く、

看護師の接遇など評判も悪いようでした。

悪い噂が立つ病院は、応募しないようにしましょう。

看護師転職成功のポイント

転職の悩みを解決し、成功へ導くためのポイントやコツをお伝えします。

スケジュールを立てて計画通りに進める

転職活動は、計画的に進めることが成功の鍵。スケジュールを立てて準備を進めることが大切です。また、転職活動中に生じるストレスを管理し、心身の健康を維持することも重要です。

転職活動中であることを現職場では言わない　

転職活動をしていることを現職場では安易に伝えない方が良いでしょう。

誰でも職場には何かしらの不満は持っており、辞めたいと思う瞬間はあるものです。

現在の職場で働きづらくなる危険性がありますから、転職活動をしていることを気軽に話すのは避けましょう。現職場の看護師への思いやりです。

求人の情報収集は複数の手段で行う

求人情報は、転職サイトやハローワーク、専門のコンサルタント・知人のネットワークなど、複数の手段を使って収集することが重要です。多角的な情報収集により、より多くの選択肢と情報を手にできます

転職を迷うなら踏みとどまるのも手

転職への迷いが強い時は、転職を急がず今の職場に留まるのもありです。転職の決断には確固たる自信と準備が必要です。

迷いがあるなら、まだ転職のタイミングではない、または十分な情報がないことを示しています。

現職に留まることで、さらなるスキルアップや自己理解の深化に時間を使えます。

転職を考える際には、自分自身のキャリア目標、仕事への情熱、働く環境に対する要求をよく理解すること。

もし迷いが消えず、現職場での改善が見込めない場合、その時こそが転職を本格的に考えるタイミングかもしれません。

転職がうまくいかないのはどんな看護師？

転職がうまくいかない看護師には、いくつかの共通点があるのです。自己分析が不足している、不明確な目標、情報収集の不足、不適切な面接準備など。これらの問題点を理解し、改善することで転職の成功率を高められます。

自分が何をしたいのかわからない看護師

転職を成功させるためには、自分が何を求め、どんなキャリアを望んでいるのかを知ること。自己分析が不足していると、新しい職場での期待と現実のギャップに直面しやすくなります。

たとえば給与や勤務条件に惹かれて転職したものの、実際の業務内容や職場環境が自分の望むものと異なる場合、不満が溜まり、再び転職を考えることになりかねません。

自己分析では、これまでの経験から得た学び、仕事で重視する価値観、キャリアの目標などを振り返ります。また、自分の強みや弱みを認識し、どのような環境で最大限に能力を発揮できるかを考えることが大切です。

毎回人間関係が原因でやめる看護師

職場の人間関係は仕事の満足度に大きく影響しますよね。

人間関係が原因で繰り返し転職する看護師は、職場の環境よりも対人スキルやコミュニケーション能力に課題のある場合があります。

たとえば、どの職場に行ってもお局にロックオンされる人っているんです。どの職場にもお局的な人はいますから、特定のタイプを苦手なままでいると、人間関係で同じ失敗を繰り返すんです。

対策としては、コミュニケーションスキルの向上や、職場での適切な境界線の設定が有効。

また、職場を選ぶ際には、チームワークや職場文化に焦点を当て、面接時に具体的な質問をすることも重要です。

飽きっぽい看護師

飽きっぽさは、看護師のキャリアにおいて大きな障害。一つの職場に長く留まれず、頻繁に職を変えることで、キャリアに一貫性がなくなり、専門性を深める機会を失うことも。また、履歴書に多くの職歴があると、採用担当者に不安定な印象を与える可能性があります。

飽きっぽい看護師は、自分が長期間興味を持てる分野を見つけることが重要です。

また、多様な経験を積むことでキャリアの選択肢を広げると同時に、一つの場所で深く学ぶことの価値を認識することが必要です。

自分の興味や情熱を維持するために、定期的に新しいスキルを学ぶ、専門的なトレーニングを受けるなど、自己成長に投資することも効果的です。

転職は単なる職場変更以上のもの。自己理解と目標設定を通じて、キャリアの充実と成長を目指しましょう。自分に合った職場を見つけ、長期的なキャリアを築くことが、看護師としての満足感と成功につながります。

看護師の転職活動チェックリスト

• 自己分析と目標設定の完了
• 職場環境や条件に関する希望の明確化
• 応募書類の準備と確認
• 情報収集のためのリソースの確保と活用
• 面接準備と練習
• 退職手続きの計画と準備
• 新しい職場でのスタートに向けた準備

これらのポイントを基に、計画的かつ効率的な転職活動を進めることができます。

看護師転職を簡単・確実に進めたいなら転職サイトを利用する

転職サイトは看護師の転職において非常に有効なツールです。求人情報の提供だけでなくキャリアアドバイス、履歴書や職務経歴書の作成支援、面接対策や条件交渉など、多岐にわたるサポートを提供しています。これらのサービスを活用することで、効率的かつ成功率の高い転職活動が可能になります。

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以上の内容で、看護師が転職を考える際に知っておくべきポイントやステップ、そして成功するための秘訣について詳しく解説しました。転職は大きな決断ですが、適切な準備と情報収集を行うことで、スムーズで成功した転職が可能です。この記事があなたの転職活動をサポートする一助となれば幸いです。