ママナースはフルタイムで子育てを後悔する?後悔しないためにできることとは

ママナースが子育てで後悔する時

これから出産が控えているけど、産休後に常勤でナースに復帰して子育てと両立できるのかな?

無理な働きかたで子どもに負担をかけて、後悔したらどうしよう~

子育て始まる前に仕事をやめたほうがいいのか、今まで通り常勤・フルタイム働きかたを貫くのかは迷うところです。

また、現在子育て中でも自分の働きかたが子供に無理をかけて子供が成長した後に後悔するのではないか、と不安になりますよね。

現在子育て中のママナースでも「自分の働きかたの影響で子育てで後悔することにはならないか」と不安になりますよね。

今回は、看護師が子育てで後悔するのはどんな場面か。どんな人が後悔しているのかを 私が実際に見てきたママナース・看護師歴20年以上の私自身の事例を踏まえて説明します。

この記事を読めば、子育てで後悔しないためにどんな基準で仕事を選べばいいのか、後悔しない子育てのために何を気を付けたらいいのかがわかります。

仕事との両立に自信が持てるようになりますよ。

目次

看護師が子育て開始後の働きかたで後悔すること

寝かしつけがうまくいかずに焦るママナース

ママナースは妊娠がわかった時点で「今の職場を常勤のまま続けるか」「パートになるか」「退職するか」の選択肢があります。出産前に選んだ働きかたの選択で後悔することについて説明しますね。

ママナースになっても常勤・フルタイムを選んだこと

育児がはじまる時の働きかたは、皆さん産前に決めていますよね。

産前の選択に常勤やフルタイムを選んだことに後悔するナースがいるのです。

ママナース自身の育児能力・子どもの育てやすさなどによって、常勤やフルタイムの勤務が重くのしかかかってくることになるから。

育児能力とは例えば以下のようなもの。

  • おむつがえ
  • 入浴
  • ミルクや離乳食の準備
  • 寝かしつけ

ママは子どものお世話全般がそつなくこなせるかもしれませんし、ミルクや離乳食の準備だけで手間取ってしまうかも。

一方、子どもにどれくらい手がかかるか、うまれてみないとわかりません。

私は小児科や保育園の勤務経験の中でで多くの子供をみてきましたが、

子どもの性格・特徴には個別性があり、性格などによって育てやすさはまったく異なります。

赤ちゃんの時からそれほどグズらず、夜間もまとめてよく眠る、ミルクや食事をしっかりととる手間のかからない子はママたちも「育てやすい子だわ」と言います。

確かに夜間まとめてよく眠って、ミルクや食事をしっかりととる手間のかからない子は育てやすいよね

一方で普段からよくグズり、離乳食を食べるのも一苦労…な子はいるのです。

活発過ぎて、歩くようになったら常に追いかけなくちゃいけない子も育児は大変だよね

私のかつての同僚も、産後8か月で産休明け復帰し「子どもがまとめてななくて、夜3回くらい起きるから寝た気がしない…」といいながら出勤してきていました。

フルタイムの場合、拘束時間が長く、業務量も多いため自分が疲れた体で保育園に迎えに行く。

疲労の溜まった状態で夕方以降の育児をするのでさらに疲弊してしまい、常勤の選択をしたことに後悔しているママナースはいるのです。

夜勤をすることで子どもの精神面への影響がでる

ママが夜勤に行って寂しがっている女児

ママナースが夜勤をすると、子どもの情緒面に影響が出る場合があります。

子どもは夜間に不安になるものですから、暗いのが怖い・なんとなく怖い状態からママのいない不安は強く感じます。

私が急性期病院の外来で働いていた時の同僚、Eさんの話です。30代前半の彼女は幼児の娘さんと二人暮らし。夜勤に行くときは、近所に住むは実家のお母様にに来てもらっていました。

でも、夜勤に出勤する時にはママ行かないでと泣いていたそうです。

家ではママが夜勤中、突然起きあがって「きゃー!」と叫んだり、突然家の中を歩くようになりました。

数か月不穏のような状態が続き、泊まりに来てくれる実家のお母様も困惑しています。

きいてた同僚たちが

  • 「ちょっとまずいサインだよ……」
  • 「ちょっとまずいサインだよ……」
  • 「明けには気持ちのフォローしてる?」

というのですが、ママは

「平気だよ~夜勤はずっとやっているんだし〜」と、皆のアドバイスをまったくききませんでした……。

他の家族が夜間見てくれても、ママの代わりにはなりません。

夜勤でママがいないと、月齢が低いほど不安になるのですよね。

後に私は退職したため、経過はきいていないのですが、成長の過程で情緒に問題が出てこないか心配です。

ママナースが夜勤をしていると、子どもはみな情緒が荒れると言っているのではありません。

子どもの性格にもよりますし、夜勤の時以外の精神的フォローにもよるです。

夜勤時に子どもから何らかサインが出た時は、見逃さずに応えてあげてほしいな、と思います。

ワンオペ育児はつらさをしらなかったこと

子どもが生まれて仕事復帰したら、完全にワンオペ育児となり、育児そのものがつらくなることもあります。

出産後にどの様な形で仕事復帰するかは、産前に決めますよね。

夫がどれくらい育児に時間を使えて、育児や家事スキルがあるのかは未知数です。

夫に協力したい気持ちがあっても、職場が遠方の場合、子どもの保育園への送りやお迎えは無理ですよね。

夕方の忙しい時間には帰ってこられないでしょう。

子どもが保育園で急な発熱をした時に迎えに行くのも、必然的にママが多くなります。

産後に仕事復帰して初めて、ワンオペ育児のつらさを実感することで、復帰を後悔するママもいるのです。

ワンオペで育児・家事をするのが大変なことはわかっていますから、産前から協力体制を整えておきましょう。実家の親、病後児保育室への登録・地域の子育てサポートシステムへの登録などです。

事前に子育ての体制について準備をしておくことで、ワンオペ育児のつらさを軽減できることもあります。

子育てを機に退職したママナースの後悔

出産が決まったら産休・育休を取るか退職をするか迷うところですよね。 子育てを機に退職すると、どのようなことで後悔するのかをお伝えします。

看護師の収入がなくなる

 出産を機に退職した場合 看護師の給料がまるまる「 ゼロ」になることが一番の後悔となります。

 常勤で看護使用していた場合 、夜勤 初手当込みでしたら約月収約30万円 。日勤パートでも月に20万円。

それらママナースの収入が退職をしたことで ゼロになってしまうのです。

 ママナース自身が自分で自由に使えるお金も減ってしまいますし、 家計の貢献度も下がってしまいます。

家庭 全体の収入が大幅にダウンすることで 看護師を退職したことに後悔する方は多いのです。

私も出産を機に契約社員だった病院を退職しました。

でも、収入が減った事実に直面すると、退職しないほうが良かったのかな……と少しだけ後悔しました

看護師のブランク期間ができる

 子育てを機に退職すると看護師としてのブランク期間が生まれます。

 よく 「臨床経験 何年目 」などと言いますが ……

看護師は「資格を持っているだけでは何もできず、 経験こそが命」のようなところがありますね。 

子育てを機に退職をすると看護技術は衰えるリスクがありますし、 最新の医療からも 遠のいてしまいます。

子育てのために退職したまたナースは 、ブランク期間が伸びれば伸びるほど不安になるのです。

確かに、再就職が難しくなるのでは?スキルがどんどん下がっていくのでは?と思っちゃう

 看護師の退職が納得したものであればいいのですが、「育児のために仕方なく退職した」と考えているのであれば 、ブランク期間は焦りと後悔につながってしまうのです。

社会から取り残されていると感じる

看護師は在職中 業務や時間に追われ、先生や患者さんに追われ、 多忙です。 1日何十人の人と話すだろうというぐらい毎日人の話を聴き、お世話をしています。

 

でも看護職を退職をすると、毎日誰とも話さず、 なんだかむなしさを感じる。子どもはいるけどさ。

退職 前の職場が忙しいほど退職後に虚無感をおぼえることがあるんですよね。

 退職をすると社会との接点が少なくなるため、世の中から取り残されていると感じるのです。

私も出産を機に退職し、子どもが小さい時は、毎日誰とも話さない時期がありました。

退職しなければよかったかな、と後悔しました時期もあったんです

退職したすべての人が後悔するのではなく、外に出ること、人と接することが好きな人は後悔しがちなのです。

子育てを後悔しないための対策

ママナースが子育てを後悔しないための対策

常勤の場合・子育て中は夜勤免除や時短勤務を申し出る

夜勤についてですが、夜勤中不安になる子どもは多いので、子どもの様子を見て夜勤免除の申し出をします。可能であれば、産前から夜勤免除の申請をしておいてもよいでしょう。

育児介護休業法では、夜勤についてつぎのように定められています。

3歳に満たない子どもを養育する労働者について、夜勤免除の申し出があった場合に、深夜就業(22時〜5時)の免除を申し出を受けなければならない

育児介護休業法

ただし、深夜帯に16歳以上の他の家族が保育できる場合は、免除の対象から除外されます。

パートナーが月3回以上、仕事で22時以降まで拘束されている場合は、夜間の保育者がいないため夜勤免除が適用されることが予想されます。

時短勤務では、次のように定められています。

事業主が3歳未満の子を養育する従業員について、従業員が希望すれば利用できる短時間勤務制度を設けなければならない

育児・介護休業法

時短勤務は、1日の所定労働時間を原則として6時間(5時間45分から6時間まで)とする短時間労働制度。

私が以前勤務していた職場では育休明けの人は必ず取得していました。事業主は時短勤務の申請拒否はできないため、時短勤務の希望を出して退職やパートへの変更を勧められた場合は違法なのです。

経済的に可能であればパート看護師になる

育児だけでも大変。

看護師の仕事だけでも大変。

どちらもうまく両立なんてできない!

と思うママナースは常勤からパートになることをお勧めします。

常勤しながら子育てしているママナースは本当にすごいなあ、と思います。でも―スを常勤で両立ができているナースっをみているとママ自身に体力があり、周囲の協力体制が整っているんです。

看護師の仕事が大好きって方も多いですね。

そこまで自信のないナース(私もです)は、パートになりましょう。

パートになれば看護研究や委員会がなくなりますし、残業がゼロか少なめです。もちろん、職場にもよりますが。

拘束時間が単純に減るだけでも、帰ってから育児をする体力と気力が残せます。

子ども優先で働ける職場にうつる 

育児との両立のため、子ども優先で働ける部署に移動願を出すか、転職する方法です。

育児中のママナースに優しい職場と、子どもを理由に休業しにくい職場は実際に存在します。

私は独身の頃、大学病院の急性病棟に居ましたが夜勤はスタッフ皆12~15回、既婚者は師長さんのみ。

ハードなシフトをこなすのは独り身でも厳しいものでした

忙しすぎて、自分の体調不良でも休みたいとは言いにい職場で、結婚すると退職するのが暗黙のルールでした。

一方、私が結婚・出産後に務めたママナースの多い病院外来は8割以上がママナース。

同じ立場のナースが多い職場は、育児に理解があります。

「子どもの熱で欠勤したいのですが……」と連絡すると、「お大事にね!」 といわれました。

三次救急の大学病院じゃこうはいかないかもね

職場の雰囲気は簡単には変わらないため、はじめからママに優しい職場に勤めるのです。

いったん退職する

看護師の仕事が大変すぎて両立に自信がない場合は、いったん看護の仕事から離れてみるのも1つの手。

保育園に預けず自分で育てることで、子どもの発達一つひとつを見守れます。

仕事でストレスをためていれば子どもにやさしくなれないこともあるな

退職すれば、時間も体力にも与力を残せるのです。

また、いったん看護師の仕事からきっぱりと遠ざかることで、自分が思ったよりも看護が好きだったんだな、と思えることもあるんですよ。

家事は手を抜き家電に頼る

家事は手を抜きましょう。

家事も育児も仕事も、完ぺきにこなすなど無理だというものです。家のこともきちんとこなす、しっかりママでいなくちゃと思わないこと。

疲れちゃいますよ。

私が病院外来に居た頃、同僚と話していたのが「家の階段に誇りが溜まってた。でも、ホコリで生きていけない状態になるなんてことないから大丈夫だよね!」

って話。

子どものお世話は後回しにできない。でも、家事なら多少放っておいて手を抜いても大丈夫。

手を抜くところは抜き、機械に頼れるところは家電に頼るのです。

私は食器を洗うのは食洗器の仕事だと考え、食器を買う時は「食洗器に入る食器のみ買う」と決めています。

ママナースが子育てで後悔しないために・子育ての注意点

子どもからのサインを見逃さない

Smiling children signing OK

子育てでうまくいくためには、子どもからのサインを見逃さないことが重要です。

私は保育園・小児科看護師として多くの子どもたちを見てきて、精神的ストレスを抱えている子どもからのサインを見てきました。

  • 保育園児の場合、担任にべってり甘えて先生を独り占めしようとする
  • 友達とのトラブルが多いのに家ではとてもいい子
  • 小学高学年になってもおねしょが治らない
  • ~~してもいい? と自分がすることに許可を取ろうとする
  • 目が曇っている、表情が乏しい
  • 入眠中に突然叫びだす

甘えたいサインが出ていたら、子どもが小学高学年でも抱きしめてあげる必要がありますし、表情が暗い場合は子どもの悩みについてじっくり聞いてあげる必要があります。

残念ながら子どものサインを「平気でしょ?」と黙殺するママナースは存在するのです。

仕事ではあれだけ患者さんを観察しているのに。

家族だから、成長発達を続ける子どもだからこそ、精神的ケアはしっかりとしてあげる必要がある。子どもからのサインを見逃してはいけないんです。

愛情は子どもに伝わるように伝える

子どもには「子どもがわかるように」わかりやすい言葉で、はっきりと愛情を伝える必要があります。

仕事が忙しい時ほど、子どもへの愛情表現ができているか注意ですよ

愛情表現をわかりやすくすることで、自己肯定感が高く、自分に自信がある子どもに育ちます。

子どもが「自分って大事な存在なんだな」と自覚できれば、自分にも他者にも優しく育ちますよね。

子育て終了後もずっと子どもとの関係がうまくいっている親子は、子どものことを大事にして市場を伝えてきたんだな、と他人の私から見ても伝わってきます。

  • 今日、子どもの目を見て話す時間がありましたか
  • 子ども発達段階に合わせ、わかるように大好きだよと伝えていますか
  • 子どもとスキンシップはとれていますか

ママナースの仕事が忙しいほど忘れがちなので、しっかり愛情を伝えましょう。

子育てで後悔するのかママナースによって答えはことなる

子育てで後悔するかどうかは、子どもがある程度成長した時か、子育て終了時にならないとわかりません。ママナースが無理な働きかたでストレスをため、子どもとかかわる時間を減らしたり、子どものサインを見逃したりしないようにしたいもの。無理なく働ける職場は、早い段階から探しておきましょう。

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この記事を書いた人

看護師歴20年以上、女の子のママ。
転居や子どもの預け先がない時など転職歴あり。
(大学病院小児外科・外科病院・急性期総合病院外来・保育園など)
自分が子育てと看護師の両立には苦労した経験から
よりよいナースママライフの知恵を提案します。

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