ママナースの悩み4選と解決のヒント|歴20年が解説! 

  • 育児とナースの両立が全然できない……
  • 時間がなくて家事まで手が回らない!
  • 協力者がいないワンオペで困っている…

ママナースの悩みは仕事・子育てなどつきないものですよね。

看護師だけ・育児だけでも大変なのに両方やっているからなおさら大変なのです。

今回は、ママナースにとくに多い悩みと解決のヒントを私の20年超の看護師経験と、同僚の経験談を交えてお伝えします。

この記事を読めば、他のママナースも同じように悩んでるんだ!と思え、経験談から悩み解決のヒントがきっと見つかりますよ。

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目次

ママナースの悩み1・家事と子育ての両立ができない 

家事と子育てに手が回らず慌てるママナース

子育てと仕事を両立できないは、ママナースの悩みの代表格。時間が限られているため、家事と子育ての時間配分難しくて悩むことが多いのです。

育児に時間や手間をかけられない

子どもにしっかりと向き合うには時間が必要です。

ママナースには育児にたっぷり時間を取れない歯がゆさがあります。

拘束時間がありますからね。

子どもの成長には、周囲から発達を促すような声掛けやかかわりが必要ですし、しつけだって時間をかけてゆっくりしたい。

同僚・私も含めて育児の大部分を保育園任せにしているなあと思うようなエピソードもあります。

  • 手洗いの歌を覚え、外から帰ったときの手洗いはできるようになっていた
  • 初めて子どもが歩いた瞬間を見たのは保育園の先生だった
  • トイレトレーニングはいつの間にか保育園で終了していた
  • 子どもが夫よりも保育園の先生になついている

躾の大部分が保育園ですんでいました……

また、じっくりとかかわれないことで

「子どもが愛情不足を感じ、情緒の発達に影響が出るのではないか?」

「子どもが荒れてしまったり、グレたりするのでは?」

「やりたい習い事の送り迎えができないため、子どものやりたいことの機会を奪っている」

と感じるママナースもいます。

子どもの大事な成長の瞬間をほとんど保育園で過ごしているな……と気付くと、ママナースは育児に時間が取れない現状を悲しく思うのです。

家事が手抜きになる

時間に限りがあり、大部分を仕事と育児に取られている以上、家事の時間は切り捨てることが多くなります。

優先順位が低くなるのですよね。

食べることは後回しに出来ませんから、買い出し、食事作りは優先事項。

ただ、夕飯のメニュ―はママナースの仕事の繁忙期ほどどんどん手抜きになっていくことも。

病院なら冬場、健診センターなら春・秋が特に忙しいんですよね。

私の友人は、週に3回夕飯は麺類でいける、と言っていました。

バランスのいい和食が理想だけど何品も作れない時は給食で栄養を取ってくれ、と話すママナースもいましたね…

掃除については、同僚みんなと「掃除まで手が回らないよね~」と話していました。

雑巾がけなどそれほどマメにやっていません

患者さんの環境整備にはあんなにうるさい私たちなのに、自分たちの環境はそれほど整備できていないのが実情です。

私何やっているんだろうと思う時がある

看護師の仕事で毎日拘束されているにもかかわらず、思ったよりも家計収支がプラス収支にならない時。

ママナースは「私いったい何しているんだろう」虚無感を覚えます。

保育料の高さも一因の1つ。

保育料は子どもの月齢が低く、また世帯年収が多いほど高くなります。

共働き世帯の年収と保育料

共働きの世帯平均世帯年収は750万円。

地域にもよりますが、0歳児の保育料は年収700万円で月約38000円。

ママナースが日勤常勤をしているとして、手取り20万ちょっとだったら……

収入の2割を保育料への支出していることになりますね。

子どもが発熱し、病児保育室を利用したら月収の半分以上が子どもを預けるために持っていかれたこともあるわ

欠勤をすれば給料は減額され収支がマイナスになることもありますし、自分も無理をして子どもにも無理をさせている。

時間と手間をかけている割には手元に残らないと感じる時、ママナースは「何やっているんだろ」と思う瞬間があるのです。

ママナースの悩み2・フルタイムでは忙しくて時間がない 

家事と育児に追われるママナース

家族とゆっくり過ごせない

勤務形態にもよりますが、拘束時間が長いほど、家族と休日をゆっくり過ごすのは難しくなります。

本来であれば、夫とともに子どもを連れて郊外に出かけ、気分もリフレッシュしたいところですが、体力的にきついので、休日を楽しむ余裕がなくなるんですよね。

フルタイムの場合、平日は自分の勤務と育児に追われている。

だから、休日のうち一日は、掃除や作り置きなど溜まった家事をし、一日は体力の回復に充てたい。

夫にみんなで出かけようよ、といわれると溜まった家事を機に書けない夫にイラっとすることも。

夫にみんなで出かけようよ、といわれると溜まった家事を気にかけない夫にイラっとすることもある。

「私が家事を済ませておくので、子どもを連れてどっか行って来てくれ」とつい思ってしまいます。分業をした方が効率的に家のことをすすめられるから。もはや家事も業務だと思ってやっていますね。

時間と心にゆとりがあれば、もう少しみんなで出かけたりもできたのかなあ、と思います。

一人の時間が全くない

ママナースは仕事・家事・育児をこなしていく中で、一人の時間が取れないことにストレスをためているのです。

子育てに忙しいママナースには一人でゆっくりお茶をする時間がなく、キャリアアップのための勉強時間や読書の時間も隙間時間でねん出しないと厳しい。

独身の頃は一人でぼうっとする時間は無限にあったように感じたのに。

ママナースってどうしてこんなに忙しいのでしょう。

ママナースは看護師の仕事で患者さんのケア・上司・医師に気を使ってインシデントを起こさないように注意を払い、家庭では子どもや夫など家族に気を配り……外側に気を配りすぎて、心の休まる暇がありません。

一日のスケジュールを見返しても、一人の時間を入れるスペースがない。

ママに共通するのは「一人になりたい」の訴え。一人になって気持ちを休ませたいのです。

雑誌を読んだり、好きなケーキセットをカフェでゆっくり味わったり。

だれとも話さずにぼーっとする時間が欲しいのですよね。一人きりの昼寝も憧れます。

同僚から「子どもは俺が観ておくから一人で買い物にでも行っておいで」といわれたのよ。

なんて話を聞くと、みんながいいなー! いい夫だな! と羨ましがる。

忙しいママナースにとって一人の時間を持てないことは、大きなストレスなのです。

ママナースの悩み3・子育て中は働きかたに制限がある

ママナースは就職席に制限がある子おtに悩む看護師

子育て中は看護師のやりがいよりも定時上がり

子育て中のママナースは、子ども中心の働きかたへ変化します。

が、当然選んだ働きかたは勤務やキャリアに影響します。

育休あけは仕事に復帰しても、夜勤や残業ができないなど今までと同じ働きかたでOK、とはいかなくなります。

他のスタッフは何時間も残業をしているのに、ママの自分は保育園の迎えに間に合うように退勤させてもらったり、子どもの急な発熱で仕事を休んだり。

他のスタッフに悪いなあ、という気持ちから、

他のスタッフに悪いなあ、と思うし、なんか肩身が狭い……

このまま同じ場所で働いていいのかなという気持ちになることもあるんです。

また、自分の希望で勉強会や研修への参加機会が減ってしまうことで、キャリアアップの機会が減ってしまうこともあるのです。

仕事内容よりも通勤時間が短い職場を選ぶ

ママナースは通勤時間の短さで職場を選びがちです。

私も、転職するときは車通勤可能で通勤時間が30分以内のところを選んでいました。

ママには時間がないため、節約するとしたら通勤時間。

私がかつて働いていた病院でも先輩ママナースは「近いところで働くのが一番よ」と話し、その通りだよな、と感じていました。

忙しいママナースは子育てや家事に時間を取られる方こそ、仕事のやりがいよりも通勤時間の短さは重要。

私も子育て中に小児科専門病院への就職を夢見たことがあったんです。

でも、退勤して保育園まで向かう時間を計算すると19時近くになる。時間的にも体力的にも無理だったため、諦めました。

やりたい看護なんて言っていられない。子育て時間を確保するため、通勤時間を短縮できる職場のほうが優先されるのです。

子育て中は転職が難しい 

子どもを抱えてするママナースの転職は、独り身のナースよりも難しくなります。就職の面接きかれるのは「子どもの急病時など」のこと。

  • お子さんが発熱した時、みてくれる人はいますか
  • 保育園からの呼び出しについてパートナーは協力的ですか
  • 二人目、三人目の妊娠を希望しますか。その時仕事はどうしますか。

つまり育児の協力者がいないと、子どもに何かあったときに採用したママナースの勤務がすべて欠勤になるため「それじゃあ困りますよ」と面接者は言っているのです。

あとは就職してすぐに妊娠、も困るのでしょうね。人手を当てにしているのですから。

ワンオペ育児で何の協力体制もないと、応募しても採用にならないことが多々あります。

  • 夫が在宅勤務の多い仕事なので、万が一の時は交替で休んでくれます
  • 病児保育室に申し込み済みでシッターさんとも契約しています
  • 実家が近く、協力してもらえます

などといえないと採用は厳しくなることもあるのです。

ママナースの悩み4・常に疲れている

疲れ切っているママナース

職場の人間関係に疲れる

ママナースは子どもの都合で勤務に穴をあける時があり、職場で迷惑だと思われているのではないかと不安になるもの。

実際にわたしも急性期病院勤務時、師長に子どもの発熱で欠勤を申しでたところ

実際にわたしも急性期病院勤務時、師長に子どもの発熱で欠勤を申しでたところ厳しいことを言われました。

「内服があるから薬飲ませて寝かせておけば出勤できるよね?」。

当時子どもは小学1年生だったのですが、子どもって体調が悪い時は不安になるものですよね。

7歳なんて、中身はほぼ保育園児と同じくらい幼いんですよ。

学校では患者さんのことを思いやってなどと教育を受けてきた人が、熱が出た子どもをおいて来いっていうの?

学校では患者さんのことを思いやってなどと教育を受けてきた人が、熱が出た子どもをおいて来いっていうの?

以降、発熱の予感がした時は実家に電話をし、念のため来てもらうようにしました。

女性の多い職場であっても、子の看護休暇は認められず、精神的に疲労がたまりました。

肉体・精神労働がきつい 

看護師の仕事はシンプルにきつい。

当然ながらミスがあっては人命にかかわる為、緊張感いっぱいで毎日の勤務をしています。

仕事内容そのものが肉体にも精神にも負担がかかるんです。

  • 外来は患者数の多い病院ほど検査や処置などのオーダー受けは多く、クレーム処理、患者さんへの検査の説明や検査介助・診療介助がある
  • 病棟では入浴介助やおむつ交換・体位交換だって肉体労働なうえ、急変対応や出棺もあります
  • 高齢化が急速に進んでいるため病院・福祉施設など、どの職場でも認知症など高齢者対応は必要

入浴介助で綺麗にした患者さんにたたかれたとき、私って何やってるんだろうな、これが私のやりたいことだっけなと思うことがありますね……

入浴介助で綺麗にした患者さんにたたかれたとき、私って何やってるんだろうな、これが私のやりたいことだっけなと思ったことがありますね……

また、立ちっぱなしなので下肢は常に浮腫み、おもだるい状態です。

心も体も、今日の疲労が取れないうちに明日になっているなと感じます。

夫などパートナーが家事や育児に非協力的

パートナーが協力的か否かでママナースの苦労は違ってきます。

非協力的なパートナーとの子育ては地獄だわ…

ナース仲間で「積極的に家事育児をする夫」を持つナースがいるのですが、夫がいると「今日は強力な助っ人がいる!」と思うそうです。

夫が「子どもや家事のことを自分のこととしてとらえているかどうか」でママナースの気持ちは違いますね。

家に帰ったら子どもが泣いてもあやさない

  • 家に帰ったら子どもが泣いてもあやさない
  • 子どもの発熱で代わりに自分が仕事を休もうという気は全くない
  • 保育園の送迎には一度も協力したことがない

時代の変化かと思いますが、仲間の夫の話を聞いていても現在40代・50代の夫は育児参加率は低い印象ですね。

反対に、保育園で勤務していた時に見た20~30代のお父様たちは育児に協力的でした。(2023年現在)

保育園への送り迎えをしていますし、子どもの気をそらして連れて帰るのも上手。保育園帰りに受診にも連れていく。

パパ次第で育児の苦労って違ってくるんだなって思います。

ママナースの悩み解消対策 

ママナースの収入の収支はプラスでなくてもよいと考える

ママナースは、健康で働けているだけでOK。

自分の給与収支がプラスじゃない月があってもいいんだと考えを切り替えましょう。

子どもを抱えるママナースは月齢によっては高額な保育料を支払い、子どもの病気で欠勤するたびに日給がひかれていきます。(勤務先によりますが)

急な欠勤を有給扱いにしてくれたり、子の看護休暇としてくれる職場もありますが、私の実感としては少数派。

私自身「子の看護休暇」を認めてもらったことはなく、ナース仲間からも聞いたことがありません。

働いてるだけでマイナス収支になる月もある。体力使って何も残らないんて何してるんだろうって思うな

でも、子育てが落ち着いてからでは思うような職場に就職できないこともあるのです。

子どもが小さい時は、仕事の継続のためと割り切って働く。収支がプラスではない月があってもいいと考えましょう。

子育て中に全てを手に入れるのは無理と心得る

子育てだけでも大変なこと。看護師だけでも大変なことです。

仕事・家庭・子ども全てを自分が納得するレベルで手にするのは無理と心得ましょう

  • 子どもに習い事を受けさせたいのに
  • 本当は急性期でバリバリに働きたいのに
  • 看護師のキャリアアップしたいのに

あれこれ手に入れるのは難しいんですよね。

ごくまれに家事も看護師の仕事も手際よく能力が高く、全てを手に入れているのかなってナースを見かけます。

何でも手に入れる特別に能力の高いナースは一握り。

特別に協力的な家族がいるとか、自分は家事能力も看護力も高いと思える方以外は、あれもこれも手に入れるなど無理というもの。

無理をすれば、子どもか自分の体か心、もしくは家庭が壊れます。

いくつも欲しいものを手に入れるのは難しいことなんだと考えましょう。

パートナーや子どもに感謝の気持ちを持つ

子どもがいて仕事もできることは幸せなこと。

感謝の気持ちを持ち、できれば態度や言葉でも感謝を表すといいですね。

家族誰かの健康が損なわれていたら、今のようには働けていないかもしれませんし、家族の一員としてみんな家庭運営に協力してくれている。

看護師の仕事にもきっと理解はしてくれているでしょうし。

身近にいる家族にこそ感謝の気持ちを表した方がいいなって思います。

自分がありがとうと言われたら嬉しくて、もっと家族を大事にしようって思えますものね。

健全な家庭運営は感謝の気持ちから。結構忘れがちなことなのかなと思います。

家事育児を完璧にしなくても良しとする

働いているだけでもえらいのに、家事や育児も完ぺきになどできない。

家事・育児は手を抜いてもいいんだと自分を許しましょう。

もちろん、家が常にピカピカにきれいで、夕飯には主菜・副菜が並び、お風呂も磨かれ必要な時間に沸いていたら理想ですよ。

自分だって家がすっきりしていれば気持ちいいですから。

自分だって家がすっきりしていれば気持ちいいですから。

でも丁寧な家事って時間がかかるもの。時間をかけられないのですから、多くを求めてはいけない。それは自分に対しても、ですよ。

  • 食事の栄養バランスは1週間単位で取れていたらOK
  • 寝る前に子どもの目を見てしっかり関わればOK
  • お風呂場とキッチンは健康にかかわる事なので綺麗に、それ以外は多少汚れていてもOK

いくつか楽になるためのルールを決めましょう。

私の上司は「フルタイムで勤務しながらいつでもお客さんがこられるように掃除をしていたが、続かないのでやめた」といっていました。完璧な掃除をやめたら気持ちが楽になったそうです。

育児は、子どもの心と体が健やかならOK。

「専業主婦だったらいくつも習い事をさせて家で勉強を見てあげられたのか」なんて考えなくてもいいんです。

子どもにとっては、大好きなママが健康でいてくれる方が大事なんですから。

たまには一人になる時間を持つ

看護師は勤務で周囲の人に気を配る分、一人になって心を休める時間が必要。リフレッシュできますし、家族と離れることで、家族が大事な存在であると実感できます。

家庭があり、子どもがいてもママナースが一人になる時間は必要なのです。

私自身も子育て中に一人の時間が欲しいと望んでしましたし、子育てママナース仲間も、同様に話していました。

  • カフェでのんびりしたい
  • ゆっくり新聞を読む時間がほしい
  • 子ども向けキャラクター以外の映画が観たい

一人の時間はただ一人ランチに行くだけでもいいですし、スーパー銭湯などに行ってもいいですね。

子ども連れではゆっくりできない場所を選んで出掛けてみましょう。

一人の時間は心を休めますし、一人時間の後に子どもを迎えに行くと、子どもが倍くらいいとおしく感じます。

家族と話し合って、月に一回は一人の休日を作る、そのために交替で子供をみる、などと決めてもいいですね。

悩みが続くならママナースの働きやすい職場を探そう 

今の職場で育児・家事・仕事の両立に関するママナースの悩み解決できるのが一番。でもいくら交渉しても難しい場合は、部署移動願や転職もありかなと考えます。職場も家庭環境も簡単には変わりませんからね。もっと自分に合う職場があるかも? と思ったらまずは転職サイトに登録してましょう。

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この記事を書いた人

看護師歴20年以上、女の子のママ。
転居や子どもの預け先がない時など転職歴あり。
(大学病院小児外科・外科病院・急性期総合病院外来・保育園など)
自分が子育てと看護師の両立には苦労した経験から
よりよいナースママライフの知恵を提案します。

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